お米の価格が高い！もっと安くしろ。もっと作れ。
消費者側の身勝手な声に辟易としている米農家の方も多いかもしれないが、僕は少なくとも感謝もしている。高いことにビックリすることもあるけど、それでもお米が今の価格で手に入ることは感謝しかない。
農家さん、ＪＡさんにはそう思っている人が１人は居るんだよってことを伝えておきたい。
高いと言われるお米ですがそれでも僕はＯＫです
食事の中心はやっぱりお米
僕のような底辺に居る人間からすると、食費を節約することは自身の生活を維持するために欠かせない行為となってくる。
週に一度は家族と外食はする、週に３日は晩御飯は居酒屋に…という人たちとは少しだけ事情が違う。そういう事に使うお金がないのが底辺の底辺たるゆえんです。
だからこそ自炊して食費を節約してなんぼの生活をしています。毎月１袋のコメを買い、使い切るころには買ってから１か月が経過している。だから次の米を１袋買い…そんな感じの生活です。
だからこそ、お米の価格が上がるのは困ると言えば困るんだけど、でも、お米の価格をむやみやたらにいたずらに上げているわけではない事はないことも理解しているつもりです。
米農家が維持できてこそ消費者の家計が安定する
お米の価格が上がると家計に直撃する。だから困るというのは消費者の素直な声です。だからと言って、米農家の方々が苦しい生活を強いられるというのは違うとも思っています。
理想は買う側も売る側も納得がいき、互いに豊かであることが理想です。でも、それが難しい時に、作る側が作るほどに衰えていくというのは間違っていると思っています。
作る側は作り続ける体制を維持してこそ、買う側のメリットになると僕は思うんです。
作る側が安定して作り続ける。安定して作り続けるから価格が低位安定しやすくなる。だから買う側の家計の負担も抑えられる。こういう好循環が理想で、その好循環の起点はまず作る側の安定があってこそだと思ってます。
だから、米の価格が上がることはキツイのは確かですが、それでも、米農家として維持できる価格設定を掲げることは理解できます。だから、ちゃんと潤うだけの価格を設定してほしいと思っています。
ＪＡの存在にも感謝です
加えて、米の流通を支えているＪＡの存在そのものも僕はとても貴重かつ重要だと思っています。
市場のコメがゴッソリと消え、それの影響でコメ価格が上がり、コメ価格が上がったタイミングぐらいでなぜかネット上にコメを売りますって一般人が増えたというのを見たことがあります。
米を売買する、いわゆる転売やせどりと言われる手法を用いて儲けようしている一般人が居るとのことですが、個人に流通ルートを完全に委ねてしまうと、こういうやり方が横行することになるとは思います。
長い目で見れば、個人と個人が市場で自由に取引するほうが価格は安定するのかもしれませんが、そういう事をやろうとすると、結果的に組織を作るしかないと思うんです。
各々の米農家が自身で販売促進から販売管理までを担うのは負担の増え具合がえぐいはずですから。
しかしその部分をＪＡが担っているから、米農家が米作りに専念できているという部分はあると思います。
加えて、米を確保して安定流通させる役割を担っているからこそ、まだ今の価格で買えているのだとも思います。ＪＡが無ければ容易にもっと高額になり、あまりにも高すぎるので買わない人が増えてコメ市場が潰れるなんてこともあり得るはずです。
そういう意味で、コメ市場、米文化を守るという一助を担ってくれているのだと思っています。
だから…
自分のような底辺生活をしている人間にはコメの価格は本当に死活問題です。
例えば、ご飯を炊いて、ご飯と納豆で一食を済ますことができれば一食１００円内で済ませたことになり、節約できたな…とほっと胸をなでおろすようなレベルです。
だから、お米の価格が上がることは食費が底上げされることになり、とてもキツイのは事実です。
しかし、だからといって米農家の方が代わりに貧しくなれとは思いませんし、互いに貧しい状態で共倒れすればいいとも思っていません。
米農家が作り続けることで生活が豊かになるレベルの価格設定をする。そうすることで、米の供給量が安定し、米価が理想的な価格で低位安定するはずなので、ちゃんと生活を豊かにできるレベルで価格設定しれくれればと思います。
加えて、その流通の安定を支えてくれているＪＡの存在にも感謝です。流通が不安定になると、市場が荒れ、結果的に米農家の方も不安定になりますから、ＪＡの存在には感謝しかありません。
色々な声が世間では挙がっています。今は否定的な意見が多い空気感がありますが、こんな風に思っている消費者も居ますので、あまり真に受けすぎず、必要な対価をちゃんと得るということを第一にお米を作っていただければと思います。
コメント