投資は長期保有。素人ならそれは尚更だぞ!絶対にそうすべきだとと投資の本を読むと必ず書いてあるじゃないですか?
「いや、それ確かにそうだわ」と先日のエヌビディア決算で感じたんです。儲かった!ってことじゃないよ。自分の判断は間違っていたな…って。
長期投資が初心者に最適な3つの理由
まずそもそもとして、なぜ長期投資が初心者には良いのかって部分。主に言われているのは次の3つの理由。
- 市場の短期変動に左右されない:短期投資との比較で、長期なら日々の細かな動きに惑わされない
- 時間分散でリスクを軽減:ドルコスト平均法など、定期的な積立で購入タイミングの分散効果
- 複利効果で資産が増えやすい:時間が経つほど、複利の力が資産形成を支える
ざーっくりで言うと、株式市場は長い目で見れば緩やかながらでも右肩上がりに増えているという事実ある。途中で大暴落があったりしても回復してそれを超える。
日々の変動も長い目で見ればノイズのようなもの。
損したくない、そして、資産を増やしたいよって事なら長期投資一択なわけです。
長期投資のリスクと注意点
ちょっと捕捉。長期投資を選択すれば全てが解決、無問題ってわけじゃありません。次のようなリスクがあるにはあります。
- 元本割れなどはありえるのでリスクはゼロではない
すべての会社に倒産リスクがありますから、投資をして長期保有すればすべてがOKってわけではありません。将来性が薄い会社の株を買って長期保有していても、ある日突然倒産してすべてが消えるリスクもあります。
だから、”何を買うのか”はとっても大切。そこを慎重に選ぶことができれば、あとは長期保有なさいってのがよく言われる初心者が株式投資で得をする方法です。
今回、それを学ばせてもらったんです。
エヌビディアの好決算を受けて長期投資に軸足を変えた
エヌビディアとはなんぞや
今日現在、スーパーウルトラすごい銘柄のエヌビディアさん。一応、おさらい的にどんな会社かをまとめるとこんな感じかな・・・。
- AIに欠かせないDRAMという部品を開発製造している
- AIの旺盛な需要を背景に急成長し今や時価総額で世界トップクラス
- 株価が世界的な景気を影響するレベル

このエヌビディアの2025年第4四半期決算が2025年2月27日の朝にあったわけだけど、まあ、ヒヤヒヤもんだったわけですよ。これが。
なんでヒヤヒヤものなのかというと、こんな理由から。
アメリカ発の大荒れの株式市場
今のアメリカの経済状況がすっごく不透明なのです。
その理由は…トランプ大統領。もう関税はかけまくる宣言するわ、ロシアと仲良くしそうな雰囲気がしまくっているわで、経済の不確定要素がトランプ大統領から出ているわけです。
もちろん、トランプ大統領には考えあってのことですから、そこに何も言うことはありません。何よりも選挙で選ばれたのですから今のアメリカが求める方針なのでしょうしね。
ただ、その不確定要素で連日株式市場は荒れに荒れていて、連日平均株価が下がりまくりなわけです。
そこに来て、エヌビディアの決算。単なる決算ではなくて、ここでエヌビディアの決算がコケると株式市場が一旦ドン底まで落ちるんじゃないか?という緊張感がありました。なにせ世界の経済をリードするアメリカ企業の中でも、トップオブトップの企業です。
決算一つで市場全体が上下動します。その決算が予想を上回る良い成績だったので、株式市場は崩壊せず株価も上がりました。
大げさでもなく、世界を救った感があるんです。
追記
株価が上がって一安心と思いきや、思っているほど良さげな決算じゃなかったからってことで、アメリカ市場はエヌビディアを中心にして下落しました…。
こんな動きを読み切れるわけないやん…?これが投資の難しい所。
今やっているのは投資じゃなくて投機
そんなエヌビディアの決算に自分がびくついていたのは、自分の資産状況も影響を受けるリスクがあったから。
連日の下げで資産が目減りしていたので、ここで大きく崩壊するのは勘弁して…って祈るような思いだったんですが、それを未然で不正でくれた。
ほんとエヌビディア様様。
そこで思ったのが”こんな博打な投資スタイルはやめよう!”ってこと。
今のような日々の上げ下げで一喜一憂する投資スタイルでやっているうちは、多分ダメだ。いつか大損する…と思ったわけです。
脳裏にはこんな言葉が鳴り響いてます。「投資は長期投資がセオリーだぞ。特に素人!」と。
だよな…なんて思っちゃったわけですよ。
次回のエヌビディアの決算はわからない
まず、今回のエヌビディアの決算は”まだ”アメリカの経済状況が今ほどの激変が見えてない段階が多分に含まれています。まだ旺盛な需要をそのままに売り上げを伸ばせた状況だと思います。
でも、株式市場の不透明さから、ここから需要が抑えられる可能性もあり、それによってエヌビディアの売上が落ちる可能性もある。つまり、次の四半期の決算は今回ほどよくないかもしれない。
そう思うと、次に考えるべきはこうです。
- 手持ち銘柄の割合を変えるべきか?
- いっそのこと一旦現金にして撤退すべきか?
どちらも考えなくちゃいけないんだけど、この悩みには次の悩みもつきまといます。
- その選択が裏目に行くかもしれない
「現金にしておくべき」と判断したら、その判断が裏目に行って大きな上げ相場が来て、波を逃す可能性もある。もちろん、判断が正解という事もある。でも、これからも常に正しい判断ができる保証はない。
資産をリバランスするにしても、素人には判断材料となるものが少ない。判断材料から読み取れる情報も少ない。
じゃあ資産を増やすのは諦めるか?いや、それは違う。
そうなると、結果的に「長期保有で腹くくろうぜ」ってなってきます
つまり…
上下動が激しい株式において、常に正しい判断をすることは難しい。難しいけど、勝てる投資家はその判断を高精度で正解し続けている。
そういう投資家に慣れればいいけど、どうしても知識も技術も未熟なうちは、その判断が博打になりやすい。ではどうすべきか?ってことで出てくる選択肢が…
- 資産を増やしたい?諦める?
まずこの選択肢。諦めるって選択肢はない。次に自分が持った選択肢が…
- 短期的な取引を中心でやる?やらない?
ここでの迷いが今はある。迷いがある理由は、正しい判断を積み重ねることができないと思っているから。今回はたまたまエヌビディアの好決算の恩恵を受けるポートフォリオだったけど、次回もそうだとは限らない。
じゃあ、どう考えるべき?
過去の歴史を見ると株式市場は常に成長してきた。暴落してもいずれ今の水準に達し、超えていく。過去の歴史はそう語っている。じゃあ、素人はそこにすがるしかないんじゃないか?長期投資だよね。
そんな結論に、エヌビディアの決算を通して達したわけです。
だから、僕はあるインデックスファンドに資産を再配分して、個別株、ETFなど、自身で売買すべき銘柄はゼロにしました。
もし、あなたが「これから投資を始めよう!」って思っているなら。そして、投資についてよくわからないなら、悪いことは言いません。
長期投資を軸足において銘柄を選ぶようにしたほうが良いよ。
明日、株価がどうなっているのかはわからない。なんなら数秒後もわからない。そんな中で、下落を避け、株価の上昇にうまく乗る。それを連続させる。これをやりきるのは知識や経験に加えて、運も必要だし、胆力も必要。
そういうものを持つプロですら上手くいかない。だからこそ、素人は長期投資で確実性を確保するほうが良いと思います。
そう思って、僕は投資資金の大半を長期投資のつもりでリバランスしました。
今のじゃじゃ馬のような相場、素人には過酷だよ…
テスタさんのような超絶プロなら勝てるかもだけど、そのテスタさんも2月はマイナスだったらしいので、素人が太刀打ちできるレベルじゃない。
だから、長期投資で腹をくくろう。
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